咲-Saki- 第16話「結託」

大将戦前半の終了まで。
天江衣がついにその力を見せるわけですが、強制ハイテイ和了に、他家の手の進行を止める場の支配、そして高得点の出アガり連発とかなり凶悪。ハイテイの方は咲のリンシャンと同じように本人にプラスに働きつつ、場の支配の方は、有効牌を引かせないという他人にマイナスに働く能力となっていて、セットで機能すると衣だけがアガり続けることが可能みたいな強力なものでしたよ。ここまで長く引っ張りながらも実態が見えなかった彼女の力なわけですが、その思わせぶりな引きによって高められた期待に違わないものとなっておりました。
鳴いてツモ順をずらしたり差し込んだりとハイテイ牌を巡る攻防が地味ながらも面白いところ。前回、咲の三度目のリンシャンカイホーを阻止した加治木が、今回は咲に差し込むことによって衣の三度目のハイテイを阻止するのが熱い展開でしたよ。序盤では国士気配を漂わせて咲のカンを止めているし、衣の能力についても池田の反応からいち早く察知しているしで、あり得ないアガりを連発するオカルト組や効率最優先のデジタル組とはまた別の、状況に的確に対応する打ち筋が渋くてステキでした。
池田については、凡ミスで大物手を逃したり振り込んだり振り込んだりで、いいところなし。衣の発するオーラにも全然気付いてないし、今のところただの凡人といった印象。
魔物が2匹にそれに肉薄する常人が一人、そしてどう見てもただの生け贄が一人という組み合わせが面白く、後半においても、この4人がどのような闘牌を見せてくれるのかに期待させてくれます。
衣のオーラに萎縮した咲の、トイレに行っておけば発言は、斜め上を行くリアクション。太ももをアップで捕らえるカットや、椅子の存在を無視して下から舐めるように穿いてないを強調するカットが盛りだくさんなのは、あいかわらずいい仕事。