宇宙をかける少女 第24話「終末の呼び声」

剣を手に入れたレオパルドが、暗黒面に落ちて暴走するという急展開・・・のはずなんだけれども、このアニメの場合、基本的に見る側が置いてけぼりの展開が多いので、今回も特に驚きがないという。
イモちゃんの生存を知った秋葉も、自分の役割や状況をかえりみずに飛び出そうとしたりして、自分本位の行動はあいかわらず。それに加えて今回は、いつきとほのかまで同調したりして、最終回に向けて彼女を導くどころかダメな方向に引きずられて、さらに迷走を深めている印象。
飛び出す前にせめて長女に相談しろよと思うわけですが、長女は長女で一方的に監禁したりして、話し合いすらもない姉妹関係では四女が敵に寝返るのも無理もないなぁとか思ったり、衝突を回避する努力もしないのはどうなんだろうなぁと醒めた目で見てしまったり。
支配の対象である人間を理解するために共に、ネルヴァルが人の姿をしていたことが分かるわけですが、その直後に人間を理解出来ないことを悟って、絶対君主として君臨することを決めるのも、よく分からず。一応イモやナミと会話をした結果ではあるようですが。
自分勝手に動き回る人物たちを見ていると、この作品がコミュニケーションの不全をテーマとしているような気もしてきて、制作側がやろうとしていることが、視聴者に全く伝わってこない作りも、もしかするとメタレベルの演出なんじゃないかと思えてきましたよ。

初恋限定。 第10話「カッパファイト!」

江ノ本と渡瀬を中心として中学生組と高校生組がクロスオーバーしたり、それぞれにライバルが出現して二人の恋愛模様に大きな動きがあったりする展開。
渡瀬の方は自信のあった水泳でライバルに負けて、改めて自分を見つめ直すみたいな話。前の当番回の時は、水泳部に入るもののマネージャーという中途半端な立場にいたわけですが、今回の件で胸に対するコンプレックスを先輩に打ち明け、それを肯定してもらうことで保留になっていた問題が解決されるという。
先輩が、渡瀬の胸を肯定することでコンプレックスを解消するあたりは、単なる水泳バカに見えて実は懐の大きい人物なのかなと。まあ、単にオッパイ星人なのかもしれませんが、それはそれで親近感が持てるところだったり。
ライバルの登場で状況が好転した渡瀬に対して、江ノ本の方はよりややこしい方向に。
楠田が演劇部の部長(巨乳)から、劇への出演を依頼されたことから、二人の関係がこじれていって最後は楠田がキレてしまうところで、次回へ続くという気になる作り。
江ノ本がちょっかいを出してくるのを好意の裏返しと受け取れないあたりは、楠田の自分に対する自信の無さからくるわけで、同じオッパイ星人でありながら、渡瀬の先輩との度量の違いが対比されていましたよ。
状況を掻き回す新キャラの一方である演劇部の部長は、いろいろと強引ではあるけれども、楠田の相談に乗ってくれたりもして実はいい人っぽくて好印象。もう一方の渡瀬の後輩のちっこい子は、キッカケを作るという意味では大きな存在で、ゴスロリ服もポイント高かったけれども、恋のライバル的な存在ではないのでちょっと影が薄かったかも。
江ノ本と渡瀬がお互いの悩みを相談しあったりもするんだけれども、助言があまり役に立たないあたりがおかしかったりしましたよ。