CANAAN 第4話「呉れ泥む」

まりあがカナンに対して恐怖を感じたことから、二人の関係に亀裂が生じるわけですが、まりあは蟹を食べただけで自分の間違いに気付くし、カナンは何故かアルファドを襲撃するしで、話の流れがよく分からず。
襲撃の件については、カナンの生い立ちやアルファドとの因縁からの流れなんだろうけれども、まりあに拒絶されたことからそっちへ話が飛ぶのは、正直なんで?という感じで見る側としては戸惑ってしまうところ。共感覚者だから記憶や感情も常人には理解出来ない繋がり方をするということなんでしょうかね。
他の人物たちのエピソードも細切れで、一応話は動いてはいるんだろうけれども、全然進んでないような錯覚を覚えてしまいますよ。
リャン・チーにエアガンを向けられ、カミングスが恍惚とした顔をするのは、あいかわらずステキでした。

狼と香辛料II 第3話「狼と埋まらない溝」

アマーティがホロの身柄を引き受けることを宣言して急展開・・・かと思いきや、ロレンスとホロは仲良く祭見物を楽しんでいるという。旅を通じて築かれた信頼故の余裕といったところですが、故郷の件をホロが知ったことで状況が一変、それを隠していたロレンスに対してくすぶっていた感情が一気に噴き出すということで、急展開となっておりました。
存在意義についての問いかけたり子作りを迫ったりするホロに対して答えに窮するあたり、ロレンスはあいかわらずハッキリしないというか優柔不断なわけですが、まあ相手が狼の神さまであることを考えると無理もないのかなと。この危機を乗り越えることで、二人の関係がさらに深まることに期待。ホロが孤独を極度に怖れる理由も気になりますよ。
祭という場において、本来はたいして価値のない黄鉄鉱の価格が暴騰するあたりは、利用価値ではなく、需要によって価格が決まる商売の本質の一端をついているようで商人を主人公とした作品らしいところ。ロレンスはホロにかまけて出遅れるわけですが、彼にとってのホロの存在の微妙さを表わしているようでした。
アマーティの宣誓に対する回答を、ロレンスとホロがシミュレートする場面が印象的。仮定で話が進むわけですが、画面の独特な処理に加えて、いなかったはずのホロが出てきたりして楽しい絵となっていましたよ。ロレンスが酔っぱらったホロの服を脱がせる場面を引いた画面でコミカルに見せたり、彼が手紙を受け取った後に手紙を持ってきた男が立ち去る姿を俯瞰気味にとらえたカットが入れたりと、ちょっと捻った感じのカット割りも面白かったです。