青い花 第7話「若葉のころ」

ふみがあきらと横浜へ行ったり、杉本の自宅へ招かれたりする話。あきらとのデートを経て、ふみが杉本の過去を受け入れる決意をするわけですが、今度はその件で杉本の方が悩める人になってしまうという。
学校では、その凛々しさから憧れのお姉様として慕われ、本人もそのように振る舞っているように見えるわけだけれども、家の中では四人姉妹の末っ子ということで、まるで子供扱いなのが意外。でも改めて彼女の行動を振り返ってみると、他人に対して甘えているような言動もあったりして、ここら辺は家族構成からキャラクターをキッチリと作り上げていることが伺えるものでしたよ。
会話の中に皮肉や当てこすり、さらにもっと露骨なものが混じる杉本家の雰囲気は、彼女たちにとっては日常なんだろうけれども、部外者からしてみると居心地の悪さが感じられるところ。かといって仲が悪いというわけでもなくて、言いたいことを言いあえる関係ということなのかなと。ごく普通の中流家庭といった感じのふみやあきらの家庭とは、別世界の印象。
杉本もふみとの関係が友人ではなくて恋人であることを明かすわけですが、まあこれはこれで、家族の方は本気にしていないというか、最後に明らかになるように杉本自身も、気持ちの整理がついていないわけだけれども。
杉本という人物を掘り下げつつ、彼女やあきらが、ふみにとってどのような人物であるかをとらえ直すエピソードとなっておりました。
作画的には、横浜に向かう電車の中で、ふみとあきらの遊びに行くのが楽しくてたまらないといった様子が可愛らしくて良かったですよ。あと、杉本の姉たちの声優が能登麻美子だや中原麻衣で声を聞いただけで名前が出てくる人だったりして、声優的にあまり馴染みのない人が多い作品に出てくると逆に新鮮だったり。