sola 第11話「ムソウレンガ」

クライマックスを控えて主人公たちが日常の世界と決別する話。真名と友人たちの会話から依人の名前が消えてから、屋上で再会するまでの盛り上がりが切なく、並行して描かれる蒼乃とこよりが折り紙を作る場面もしんみりとさせるものでしたよ。特にこよりが泣きじゃくるあたりは来るものがあって、姉妹との別れが主人公たちにとって日常との別れを象徴するものとなっておりました。夜禍としての気持ちを理解するが故に街を出る繭子と茉莉の別れも印象的。
真昼と日が沈み始めた時、そして日が落ちる直前とそれぞれの空の色が丁寧に描き分けられていたのが、空を発端としてはじまったこの物語らしい丁寧な演出でした。