エル・カザド 第14話「メイプルリーフ」

エリスの過去編。彼女を研究するシュナイダーの視点で話が進むんだけれども、単なる研究対象であったエリスに対して情を移して行く様子が丁寧に描かれていましたよ。検体と彼女という呼び方の変化や感謝祭の七面鳥といった描写で彼の変化を追うのがよく出来ていたんだけれど、ぬいぐるみや湖へ行くといった彼とエリスが親密になる出来事にローゼンバーグが関わっていたことを考えると、結局は彼の手のひらで踊らされていたようにも見えて哀れな気も。
エリスが成長も繊細な見せ方で、特に感謝祭でプレゼントを贈る場面での表情のつけ方が一人の女であることを感じさせるものとなっておりました。
移ろう季節の描写やが素晴らしく、バックで流れる音楽の使い方も秀逸。途中で何度か挿入される名言については、ちょっと浮いていた印象。