絶対少年 第23話「幸せを運ぶ闇の光」

今回は今まで曖昧にされてたフェアリー関係の総まとめといった感じの話なわけですが、急に話が大きくなってちょっと驚きましたよ。田菜編がそうだったんで、横浜編でもフェアリーの存在が世間に知られることなく登場人物たちに何かを残して終わるみたいな感じだと思ってたんで。
横浜上空に現れた巨大物体に対して、TVで自分勝手なコメントをする超常現象の研究家たちや、そのコメントを聞いてバカにしたような独り言をつぶやくオタ男、勝手に神の使いと言い出す怪しげな団体や、ただ漠然と眺めてるだけの主婦や女子高生と、目の前の現実を受け入れずに自分の世界に閉じこもってる人たちの描写はなかなか皮肉が効いていて、最後にフェアリーのことを語り始める須河原を引き立てておりました。でも、その須河原の主張も、光をフェアリーとイーブルに分類したり、その存在を付喪神と言ったり、過去の伝承をフェアリーたちの戦いにしたりと、彼女の想像によるところが多くてかなり強引なような気も。彼女なりにいろいろ調査した結果なんだろうけど、視聴者としては唐突に思えるし、そんなに明確に定義されちゃうと、世界の内側に取り込まれちゃって「世界は開いている」という彼女の考えと矛盾するんじゃないかなと。この先で何らかのドンデン返しがあるんですかね。
TVで勝手なことを言ってるコメンテイターたちに比べて、はなさんをはじめとする老人たちの余裕のある態度が印象的。「自分にできることがわかっている」という、はなさんの台詞があったけど、だからこそ騒いでも無意味なことが分かってて、あるがままを受け入れる余裕が生まれるといったところですかね。みんなヨボヨボだったけど、カッコよかったです。