しにがみのバラッド。 第6話「こころのたび。」

残された人のおせっかいを焼いてばかりいたモモが、ようやく死人の魂を運ぶのかと思ったら、ただの生霊だったという。まあ、自分に価値がないと感じている女の子が、周囲の人間から思われていることを知って、生きることを選ぶのはいい話だし、突き放しているようでいて、なんだかんだと面倒を見てあげるモモもいい子なんだなと思いましたが。

死神が主人公ということで死を扱った物語だったわけですが、大切な人を失った人物が、立ち直って再び前向きに生きる、みたいな感じで、別に死神が出てこなくても話として成り立つのでは?とか疑問だったんだけれど、最終回の「放っといても生き返るのに」という相棒のダニエルのセリフで、それでも手を差し伸べて力になってあげるのがモモの優しさで、それを描きたかったのかなと。淡々とした演出が等身大の死というものを感じさせる作品でした。あと足へのこだわりも素晴らしかったです。