ガラスの艦隊 第9話「流転のごとく…」

ガラスの戦艦の搭乗員についての買いかぶった説明と普段の間の抜けた搭乗員の日常を交互に見せるのが、ありがちだけど面白かったですよ。説明にモニターではなく巻物みたいなのを使うのが地味に凝っていて、宇宙船以外の文明は中世レベルということでちゃんと統一されてるんだなと妙に感心。宇宙船だけオーバーテクノロジーになってるのは、ヴェッティが語る時を操る巨大戦艦ってのが何か関係してるのかなと。
ヴェッティが自分の体の秘密を明かし、ラルフが改めて彼に忠誠を誓った直後に、ピエロの人形のカットが入るのは、ラルフも手駒のひとつにに過ぎないことを暗示しているようでかわいそうな気も。レイチェルが羽織っていた布を、馬車の座席に無造作に置いていたり部下に預けたりするのは、ヴェッティのレイチェルに対する感情を表す地味だけど細かい演出でした。
今回は、話に大きな動きがなかった分丁寧な描写が多く、はじめの頃は適当に思えた世界設定や人物描写も意外に凝っているんじゃないかと思えてきましたよ。