シムーン 第18話「葬列」

パライエッタにスイッチが入る過程が凄かったですよ。一度本来の記憶を見せておいてから、そのあとで勝手に記憶を補完して目の色がかわるという。これはやってくれるはず、と思ったんだけれど、ネヴィリルを押し倒してもキスだけで逃げ出したりして、やっぱりヘタレは変わらなくて残念。途中で抵抗やめたりしてネヴィリルの方は、受け入れOKな雰囲気だったのにね。まあ、ネヴィリルを守りたいのにその力がなく、相手からも求められてもいないことを認められなくて、錯乱してるのかと思うとちょっとかわいそうな気もしますが。
話的には、宮国内部の派閥争いを見せるといった感じで、よく分からない固有名詞の組織が出てきたけど、要するに政府と軍部が戦争の方針について対立してるということなんかなと。圧倒的な兵力差があっても国の内部がこれじゃ勝てる戦いも勝てないよなぁなどと思ったりして、何度も待ち伏せされて情報が敵に漏れていたのは、この対立が原因だったりするんでしょうか。ここに来てクローズアップされてきたアーエルの祖父の正体も気になるところ。
「ネヴィリルが勝手にへそ曲げてただけじゃん」と、いつものように危ないことをサラリと言ってのけるフロエや、ネヴィリルと秘密を作ることでちょっとうれしそうなアーエル、そしてマミーナとロードレアモンの会話等、キャラを立てる描写があいかわらず秀逸。当番回がなくて地味な扱いだったユンの見せ場が多かったのも良かったです。