シムーン 第20話「嘆きの詩」

棺から投げ出されるマミーナが衝撃的。メインキャラの最後が野ざらしというのも酷い気がするんだけれど、司兵院の人は彼女の死を利用するつもりだったみたいだし、それなら人知れず土に還る方が幸せなのかも知れず。巫女として生きた彼女の心は、おさげと一緒にコール・テンペストのメンバーに残ったわけだしね。棺を運ぶシミレを打ち落とすのが古代シムーンというあたりも、前回、兵士たちの手にかかるならと、自らマミーナを撃った敵国の巫女達の意思を完遂するかのようで(もちろん棺を運んでることなんて知らなかったんだろうけど)徹底しておりました。
祈りとしてのリ・マージョンを行うところは、マミーナの死を通して、コール・テンペストが再びまとまったことを感じさせる場面。マミーナの意思はここにあるという、オナシアの宗教がかった言葉を否定しながらも、リ・マージョンに参加するフロエの行動が、与えられたものとしてではなく、マミーナがそうであったように、自らシヴュラであることを選ぶことで、コールがひとつになったことを印象づけておりました。
ところどころ作画が怪しいところがあったけど、アーエルやネヴィリルが涙を流す時の表情は、さすがに力が入っていた感じ。遺体を何度も見せるのは、ともすれば露悪趣味にもなりそうなんだけれど、仲間の死を登場人物たちが受け入れ、それを視聴者に納得させる意味があるように思えました。