あさっての方向。 第2話「すれちがい」

肉体的な年齢が変化したことによるからだと椒子の反応から二人のキャラクターを掘り下げるといったところで、とりあえず精神年齢はそのままの模様。
椒子が冷静に事態を受け入れ、からだの世話までするあたりはさすがに大人の女という感じだけれど、枕元の眼鏡が取れずに体を伸ばす場面で、無意識のレベルでは馴染めていないことを見せておりました。鏡に写ったそばかすのある顔を見つめるのは、表には出てこない彼女の戸惑いを感じさせる場面。
泣きじゃくるからだの反応は子供らしいところだけれど、そこに単に肉体が変化したことへの混乱だけではなく、自分の願いの現実化に椒子を巻き込んでしまったことや、その願いの元になった兄への罪悪感が含まれているのが、よく考えられているなと。体が小さいことへのコンプレックスを制服を使って見せるのも印象的。
あるキャラクターが大人になったり子供になったりするのは、フィクションではよくある題材だけれど、二人のキャラクターがそれぞれ逆方向に変化するが、この作品のポイントになりそうですよ。