あさっての方向。

あさっての方向。 第12話「ここにいること」

収まるところに収まったという感じでキレイにまとまった最終回。尋、椒子、網野弟のそれぞれが、からだへの気持ちを伝えることで、罪悪感に囚われた彼女を解放するのは、なかなかいい話でしたよ。ペンションを旅立つ時の、話の筋は合っているのに人物の配置…

あさっての方向。 第11話「そこにある現在」

からだが自分の正体を網野弟に告白。自分を探してくれている網野弟の気持ちに対する、からだなりの応えなんだろうけど、当然信じてもらえるわけもなくて、兄貴の時と同じことを繰り返すあたりやっぱり子供なんだなぁと。自分の居場所をウッカリばらしちゃう…

あさっての方向。 第10話「本当の名前」

網野弟の自分に対する気持ちを、はからずも聞かされがからだが、本当のことを伝えられずに思い悩むといったところでしょうか。 彼の後を付いて行く様子や心の声を子供に戻すことで、兄の負担になるまいと背伸びをしていたからだが、歳相応の子供として振舞え…

あさっての方向。 第9話「みちしるべ」

網野弟と琴美が泊まる家が、からだがバイトをするペンションだったというのは、さすがに出来すぎな気がするんだけれど、残り話数少ないし、からだと網野弟との関係をもまとめなきゃいけないしで、まあアリなんじゃないかなと。網野弟も自分から行動を起こし…

あさっての方向。 第8話「あさっての方向」

からだの生い立ちと兄との絆を振り返る回想がすごい破壊力。大体の事情は尋が既に語っているので内容的にはくり返しになるんだけれど、映像と歌をつけて見せられると改めてその健気さに心に迫るものがありましたよ。 からだが、自分の存在が兄の負担になって…

あさっての方向。 第7話「二人のつかのま」

からだと椒子が主人公のためにケーキを焼く話。 とにかく描写が丁寧で人物の動きはもちろん、薄力粉の袋を開けたときに粉が舞う様子やバターがお湯に溶けていくところ等、細かいところまでキチンと描かれていて、ただケーキを作っているだけなのに目を離すこ…

あさっての方向。 第6話「夏の永遠」

同級生の網野とからだの思い出の場所めぐり。誰もいない学校や夏の田舎といった郷愁を誘う風景が情感豊かに描かれておりました。 大人の姿になって見えてくるものといったところで、子供の姿の時には行けなかった水源まで行けて、自分のことを心配する網野の…

あさっての方向。 第5話「帰るところ」

「妹とどう接していいか分からない」という主人公に、この間までちびっ子だった妹があんな立派なものの持ち主になって現れたら、そりゃ反応に困るよなぁなどと妙に共感してしまいましたよ。 話の方は椒子中心。回想で描かれる子供の頃のかたくなさが、主人公…

あさっての方向。 第4話「信じてほしい」

妹が大人の姿になったことを主人公が受け入れるまでといったところ。 まるごと一話を使って主人公の疑惑が確信に変わっていく過程を描くわけですが、彼の内面にはあまり踏み込まずに、大量のタバコの吸殻や味噌汁を口にした時の反応、職場の同僚の言葉といっ…

あさっての方向。 第3話「あたらしい生活」

椒子から子供の姿になったことを明かされた主人公の反応がリアルな感じ。二人だけしか知らない事実を告げられても、姉から教えられたと、常識の範囲内で理解しようとするところとか。 前半を二人で協力してなんとかやっていけるかも、という感じで見せておい…

あさっての方向。 第2話「すれちがい」

肉体的な年齢が変化したことによるからだと椒子の反応から二人のキャラクターを掘り下げるといったところで、とりあえず精神年齢はそのままの模様。 椒子が冷静に事態を受け入れ、からだの世話までするあたりはさすがに大人の女という感じだけれど、枕元の眼…

あさっての方向。 第1話「願い石」

説明的なセリフや踏み込んだ内面描写ではなく、さりげない言葉や表情でキャラクターや人間関係見せる落ち着いた雰囲気。眼鏡のお姉さんが、リボンを結んだ主人公の妹に対して「子供っぽい」と誉める場面は、言葉の裏に流れるドロドロした感情が滲み出ていて…