地獄少女 二籠 第2話「うたかた」

死んだ人間の意志が恨みを晴らさせるという今までになかった展開。地獄があるくらいだから幽霊がいてもおかしくないんだけれど、そういう依頼のやり方もあるのかと正直感心しましたよ。
くり返し挿入される水中のカットや気泡の音が、この世のものではないものと繋がっていることを強調する演出。自分が受けた苦しみを姉に与えて地獄通信にアクセスさせるという方法で、ターゲットに対する恨みを晴らすのと同時に、自分を置き去りにした姉への復讐も兼ねているのが今回の話の肝で、ラストシーンで妹の恨みを引き受けてむしろ晴れやかな表情を見せる依頼者の姿に、なんともやるせない気持ちになりましたよ。能を取り入れたお仕置き時空には、やっぱり笑ってしまいましたが。
一目連が今回の依頼者に入れ込む理由を仄めかすフラッシュバックも気になるところで、第二期はお付きの3人の過去が掘り下げられるのかなと。