DEATH NOTE 第6話「綻び」

L初顔出し。これまでに見せた推理や数々の難事件を解決した天才というイメージからは、かけ離れた意外な素顔なわけですが、まあ原作を知っていると特に驚くこともなく。
LがキラとFBIの捜査官が接触した時期を割り出す過程と、月が自分の行動を振り返る過程を並行して見せるのは、離れた場所にいながらもお互いにせめぎ合いを続ける両者を印象づける演出。
そしてキラの正体の鍵を握る人物が、警察に情報を提供しようとするその場で月と出会うのは、よく出来た偶然といえばそうなんだけれど、論理と知性の戦いも結局は偶然によって左右されるみたいな皮肉を感じさせます。
最後の横断歩道を渡る場面で画面や色が歪んでいくのは、月の心理や今後の物語の流れを予感させ、不安感を煽る表現になっておりました。