Kanon 第8話「追憶の幻想曲」

真琴と祐一が親密になっていく様子と、彼女の正体が明らかになる過程を並行して進める展開。
一話丸ごと真琴づくしといったところで可愛らしさを堪能させてもらったんだけれど、同時に彼女の変調の兆しもあって、ここから先は辛くなる一方かと思うと複雑な気分に。
終盤で祐一が真琴の正体を言葉にするあたりはちょっと唐突な印象。でも彼が疑惑を抱いていることはキチンと描写されていたわけだし、美汐という第三者が登場することで、それが確信に変わったと考えれば自然な流れなのかなと。
レイアウトもよく練られていて、OP後の真琴と祐一が歩く場面での高架を左手に配した圧迫感のあるカットや、祐一と美汐との距離感、真琴の正体が明らかになる場面での不安定な構図と、大変見ごたえがあるものになっておりました。
「情を移すほど辛くなる」と美汐は言っていたけれど、今更そんなこと言われても遅いよね・・・。