Kanon 第10話「丘の上の鎮魂歌」

真琴編終了。プリクラに花火に丘の上の結婚式にとイベントを詰め込みすぎな気もしたけれど、やっぱり来る話でしたよ。
最後まで尽くす祐一はもちろん、彼女に関わった登場人物たちが、もう帰って来ないことを予感しながらを再会を約束する言葉で送り出す心遣いが心に沁みるものでした。関わることを拒んでいた美汐が真琴を友達と呼ぶようになり、自分の過去を肯定的に受け入れるようになるのもいい話で、真琴ルートの裏のヒロインとも言うべき存在なんだなと。
気付いたら消えていて周囲の景色が一変しているというのがはかなさと喪失感の大きさを物語る演出。人間らしさが失われていく真琴や、彼女を見送る祐一を演じる声優陣の演技も素晴らしいものでした。
正直、これだけ盛り上がったんだから今回で最終回でいいようにも思えるんだけれど、次からは舞ルートがはじまるわけで。見る側の気持ちの切り替えも大変なんだけど、主人公に、今回の件がまるでなかったことのように振舞われたりすると、モチベーションが下がっちゃうので、そこら辺をどう見せてくれるのか不安を抱きつつ期待。