乙女はお姉さまに恋してる 第10話「二人のジュリエット」

物語が佳境に入り瑞穂争奪戦もまりやと貴子の一騎打ちの様相。
貴子の衣装が破れて劇が崩壊寸前という局面で、とっさにキスをしてフォローするのが劇以上に劇的。瑞穂のカッコ良さに性別を忘れて惚れそうになってしまって、これだけ見せてくれるなら、生徒達からお姉さまと慕われ、まりやと貴子から思いを寄せられるのにも納得できるなと。劇の後、貴子が一人で興奮する姿に見てるこっちもちょっと興奮しましたよ。
前の晩に練習をする前にキスをせがむふりをするいたずらっぽいまりやと、練習の中でキスをする場面での意識しまくりな彼女の対比も印象的で、ラストにおいて彼女が瑞穂への気持ちを自覚することへの重要な転換点となる描写となっておりました。
当の瑞穂はどちらの気持ちに対して未だに無頓着な様子なんだけれど、この先どちらか一方を傷つけるような展開になった時、誰にでも優しい彼が、どういう行動を見せてくれるのか気になるところ。まあ、過去のこの手のアニメの例から言うと、誰も選ばずモラトリアムな感じで終わる可能性もあるわけですが、これまでにちゃんと瑞穂の成長を描いてきたのだから、この作品ではそこまで踏み込んでくれることに期待したいです。