がくえんゆーとぴあ まなびストレート! 第8話「たたかえ聖桜生徒会!」

学園祭中止の撤回を訴えるまなびの演説が面白かったですよ。ヘルメットや角材といった小道具まで用意した学生運動風のアジ演説から、段々と意味が分からなくなっていって、最後に一揆コールから一気飲みをはじめるというグダグダな流れが。散々引っぱった挙句に入る芽生のハリセンを使ったツッコミも絶妙で、それを受けたまなびが一回転をするリアクションも大げさで笑いました。
あっという間に盛り下がる署名運動はシビアな描写。生徒たちからの声がないという愛洸の理事長の言葉ももっともな話で、他にも面白い事があるからという生徒たちに、自分たちで作り上げることの面白さを伝えられるかどうかが今後の鍵になるのかなと。
まなびたち生徒会が作ってきたものを取り上げられるという厳しい展開ながら、随所にギャグが散りばめられていて、話が湿っぽくなり過ぎないように配慮されていた印象。愛洸の理事長が兄の恋人という繋がりも意外で、ベタ惚れな様子が彼女を憎めないキャラにしていたように思いましたよ。
演出的には、まなびと理事長が対峙する場面から、最後の生徒会室の場面にかけて時計の音をかぶせるところや、提示された条件を彼女と生徒会のメンバーのセリフで交互に聞かせるところが印象的。今回もスローモーションを使っていたけど、さすがにちょっとしつこかったような気もしてしまいました。