らき☆すた 第1話「つっぱしる女」

女子高生たちの他愛もない日常を描くという意味では分かりやすいんだけれど、普通すぎて逆にとらえどころがないというか。同じ路線のひだまりスケッチが奇抜な演出と凝ったシリーズの構成と仕掛けとしては分かりやすいものがあっただけに、そのシンプルさに逆に戸惑ってしまいましたよ。
チョココロネの食べ方からはじまりタン塩の焼き方やらなんやらと食べ物について延々と続ける会話には、どうでもいいような些細なこだわりでよくアレだけの時間を引っぱれるなぁと感心しつつ、それによって自然にキャラを立てているのが面白いところ。少し斜に構えながらも押し付けがましいこなたのキャラが、オタクっぽい性格を上手く抽出しているようで印象的でした。
ハイテンションな曲に合わせてキャラが動きまくるOPは、まさに踊ってくれといわんばかりで、リアルな背景とデフォルメの強いキャラクターの組み合わせが独特の味わい。本編の作画も丁寧で、登場人物たちによるカラオケをEDにするのも面白かったですよ。