エル・カザド 第10話「天使と暮らす男」

全編に渡ってキャラクターの魅力を引き出す描写が散りばめられた話。
チンピラを追い払うところでナディが凄みを利かせるカットや、タコス屋の二人を眺める場面でのエリスの微妙な笑顔と二人の表情が楽しく、リリオの牛乳のヒゲや彼女のために料理に細かい注文をつけるリカルドがいい味をだしておりました。
自分から身代わりとなって、さらった相手を倒すエリスはまさにグッジョブ。さらった男が、明らかにマラカスが原因ではない出血で倒れていたわけですが、エリスの力によるものか、脱走したL・Aが例によってエリスを守ったのか、男と顔見知りでこの場面の直後に意味ありげに歩いていたリカルドが助けたのか、と誰が手を下したのかはっきりと描写しないのが興味を引くところ。個人的にはリカルドが助けたのかなぁという気がしますが。
ジュディが、3話かけてようやく計画書を手に入れ、ほんのちょっとだけ話が進んだ模様。最後のページにローゼンバーグからのメッセージらしきものが書かれていたりして、彼女に読まれることを彼が読んでいたりするのが面白く、この二人の化かし合いもこれから本格化しそうで楽しみですよ。