瀬戸の花嫁 第13話「ある愛の詩」

燦と留奈、そして永澄の三角関係にとりあえずの決着がつく話。シリーズ中盤のクライマックスに相応しく、これまで以上にハイテンションな作りになっていましたが、落ち込む燦に勝利宣言をする留奈や、その後の巻との会話といった留奈の内面に切り込むシリアスな場面をキチンと引き締めてくる緩急のつけ方が見事でしたよ。留奈に懇願されて式に臨んだ永澄が、杯を拒否して彼女に対する父親の気持ちに気付かせるところもいい場面でした。
一件落着と思わせたところで、留奈の告白で式を仕切りなおすのは意表を突く展開で、燦の乱入から永澄との絆の確認、そして騒動の発端となった燦と留奈の二人の歌で決着をつけるという締めも、巧いまとめ方となっておりました。変身したり50時間を一気に省略したりするサプライズも面白かったですよ。
作画も素晴らしく、今回が最終回でも全然問題ないくらいの見事な盛り上がりと結末を見せてくれるエピソードでした。