エル・カザド 第18話「諍う女」

二人が訪れた宿が実は・・・ということで、コレまでとは一風変わったおとぎ話めいたエピソード。でも、この作品は魔女が存在する世界を扱っているわけで、そう考えるとそれが誰かの作った幻覚というような深読みをしてしてみたくなったりして、エリスとナディが諍いを起こした時に出現してそれを収めたり、「恋の炎が燃え上がるのであった」の作者が宿屋の主人だったり、ナディが小さい頃に会いたかったという精霊がモチーフになっていたりするのが鍵になっているようにも思えるわけですが、単なる考えすぎのような気がしなくもなく。刈り取られたトウモロコシ畑が、精霊のシルエットになっているラストシーンが印象的でしたよ。
諍いを経験してナディとエリスの関係はより親密さを増したわけですが、あいかわらずウニャイマルカについては秘密があること仄めかしながら引っぱるだけで、ローゼンバーグについても顔を出すだけと、物語の方が全然進んでない模様。まあこのマッタリした感じが心地よかったりもするんですけどね。