エル・カザド 第20話「囚われた女」

全裸で泣きながらシャボン玉を吹くL・Aという衝撃の場面が全部持っていっちゃったような気がするわけですが、実際のところL・Aに人間らしい感情が芽生えるということで彼がメインの話。ナディとの関係を通して感情を培っていくエリスに対して、エリスに拒絶されることで、それを得ていく彼がちょっと哀れ。まあ変態なのはともかく、無意味に殺人を繰り返すあたりあまり同情できない人物になっているんだけれども。ナディのために泣くエリスと、彼女に拒絶されて泣くL・Aとの対比が印象的でした。
股間から火を噴くL・Aという絵面には、シリアスな場面なのにちょっと笑っちゃったんだけれども場所が場所だけにいろいろと象徴しているような気がしなくもなく。傍観したあげくに虚偽の報告をするブルーアイズ、そして謎の人物から報告を受けるローゼンバーグと脇の登場人物たちの動きも気になるところ。