キスダム -ENGAGE planet- 第21話「英屍 マヨイガ」

あられもない姿でぶら下がっている由乃を巡って二人のシュウが揉めているところまでは、いいからさっさと助けてやれよと突っ込んでいられたんだけれども、ハーディアンが乱入して、みんなで下層に落ちたあたりから怒涛の展開でそれどころではなく。
それでもアイバをシュウと認めない由乃に彼女をハーディアンと疑い自分のトラウマを語るイエラ、アイバを理解するのは不可能というヴァルダに対して助言をする樹、そして、まだ争うアイバと七生に再び現れるハーディアンと、複数のキャラクターのドラマを同時進行で進めるという凝った趣向になっていたわけですが、最終的にこの状況を作り出した原因の9割がたを担っている七生＆由乃ではなく、主人公であるアイバ＆妖精さんを退場させることで、話をまとめるという展開に呆然。由乃の件で距離が出来ていたのにいざというときにはアイバに協力する妖精さんたちは、和解の過程をすっ飛ばしているような気がして、まあそういう存在だと納得することにしても、新必殺技をぶつける相手がただの硬化剤の入ったタンクで、しかも一緒に固まって退場というオチが衝撃的でしたよ。
カットごとに作画の質が上下して、ストーリー面での不安定さを作画に反映させるという斬新な演出なのかなぁと思ったりもしましたが、切なそうなヴァルダの表情や、必殺技を使うシーンの妖精さんたちの作画は丁寧で、さすがは真のヒロインの扱いは別格といったところ。