BACCANO! 第5話「ジャグジー・スプロットは泣いて怯えて蛮勇を奮う」

前回のラストで顔出ししていたレイルトレーサーが、物語に参入して三つ巴の状況を更に複雑になるのには、ちょっと驚きましたが、他に大きな動きがなく話的にちょっと停滞気味。
既に幹部になっているフィーロが、マフィアの幹部になる場面を今更見せるくらいだったら、彼が取り立てられるキッカケや動機を見せて欲しかったりとか、不死者の偉い人が薬の製作者を殺さないことを責めたりして、時間が有りあまる不死者ならではの思考ということなのかもしれないけれど、ただの後先を考えない頭のおかしい人にしか思えなくて、結局エニスに奪還を命じるだけだったりとか。まあ、前者についてはマフィアと不死者との関連を仄めかす描写が、後者にはエニスの正体に対する言及があって、ナイフの格闘はよく動いていて、偉い人が老人を吸い込むところはインパクトがあったわけですが。サブタイトルで期待させてくれたジャグジーも、本人は結局泣き叫んでるだけで仲間が助けてくれたわけで活躍がなく拍子抜け。
フィーロと大陸横断鉄道の車内と行方不明のダラスを探す妹その他の三つの流れを並列させ、それぞれの流れの時間軸を自由に前後して断片を見せることで話を組み立てていくわけだけれども、今回は視聴者としては既に分かっていることを繰り返していただけという感じで冗長のような気がしました。