エル・カザド 第22話「目覚める女」

エリスの力が覚醒し、静観していたローゼンバーグがついに動き出したわけですが、普通にエリスが素に戻ったり、未だにローゼンバーグが何を目的としているのか分からなかったりと、話の方が進んでいるのか進んでいないのかよく分からない状態。飛行機の機内放送で竜巻が起きた事が告げられ、それがエリスの力によるものであることが暗示されてはいまいしたが。
より親密さを増していくエリスとナディの会話が楽しく、ローゼンバーグの恋人の、男の心が別のところにあることに気付きながらも、それをどうにも出来ない女の悲哀みたいなのを、微妙な表情の変化で見せるのが印象的で、初めて贈られたというインカローズのイヤリングをつけるあたりに切ないものが。野沢那智が演じる、すべてを達観したかのような老人も味わいがありましたよ。