BAMBOO BLADE 第4話「ピンクとブルー」

ブルーことサヤの迷走する青春のエネルギーみたいなのを描きながら、都に対して顧問が珍しく先生らしいところを見せたり、それを受けて都が素直な一面を覗かせたりと、それぞれの人物が掘り下げられる話。
思い込んだらまっしぐらなサヤに対して、メールを途中で読むのをやめたりギターの話をスルーしたりと呆れながらも適度に距離をとりつつ見守る顧問とキリノの関係が面白く。都の本質を見抜きながらもそれを否定するせずに助言を与える顧問は、意外に出来る人物といったところで、ヒーローモノの例えもなかなかいい話でしたよ。都がサヤの前に立つ場面は、校舎裏にでも呼び出しそうな雰囲気でしたが、謝る彼女に対して木刀を返すことが二人の和解を象徴するものとなっていて、木刀に刻まれた相合傘によって、今回の騒動の発端となっている都の動機を明らかにしつつ、ダンが腕の傷が治ったことを都に告げることで少なくとも彼女に対しては包容力があることを描くあたりは、二人のラブラブぶりを見せ付けるものとなっておりました。
二重人格や怠惰な教師といった、いかにも型にはまった感じのする登場人物を、他の登場人物たちとの関わりを通して掘り下げていくわけですが、それぞれが微妙に絡み合いながら同時進行で話が進んでいく様子は、人物の関係性がよく練られていることをうかがわせるもので感心しましたよ。