BAMBOO BLADE 第11話「アニメーションとドリーム」

唐突に出てくる谷口悟朗(新人)が、ものすごいインパクト。二次元の世界に実在の人物を連れて来るというメタフィクションな楽屋オチだったりするわけですが、タマを通して語られるアニメーションに対するドリームを聞くと、笑いながらもなんだか熱いものがこみ上げて来たり。これまでは面白いけれども、ちょっと地味な印象だっただけに、こういうネタを仕込んでくるのには驚きましたよ。ナレーションが銀河万丈、原画に木村貴宏がいたのは、谷口悟朗と合わせてガン×ソード繋がりになるんでしょうか。
ダンがコジローとにらみ合うところで、目が少しだけ開いて何かが覚醒しそうになるのは、ギャグなんだけれども同時に彼の底知れぬ人間性が垣間見える演出。ユージが都の恋人と勘違いされ、礼美からの刺客をハッタリで追い返すあたりは、地味な彼にもやっと存在意義が出てきたように思いましたよ。今回も空振りだったりして、これだけ引っ張り続ける5人目に期待が高まるところで、次回でようやく接触するわけですが、礼美との確執を語る都を部員たちが軽く流しちゃったりするこのアニメの作風からするとあっさりとスカされそうな気がしなくもなく。
キリノとサヤが会話をしながら着替える場面で、体を反らすキリノを低いアングルから追って胸を強調したり、太ももを接写したりするフェチっぽいカットが素晴らしかったです。