君が主で執事が俺で 第6話「夢改造計画」

久遠寺家三女である夢の当番回。影の薄いキャラを生かして個性を獲得しようとする話になるわけですが、まあそう簡単に個性が得られるわけもないわけで。
冒頭のポテチを食べながら、もの凄い勢いでノートに書き込むデスノパロが、どうにも似合わないライティングのせいもあってなんとも言えない味わい。説明ゼリフ満載の妄想劇場もグダグダで、そのどうしようもなさに笑いがこみ上げてくる作りになっているわけですが、とにかく自分を目立たせたいという願望だけは強く現れていましたよ。
影が薄いことを売りにしようとしても、それを下回る存在感のないキャラがいたりして、中途半端な立ち位置が絶妙な感じで、ラストの太陽と自分を比較して自分の悩みの小ささを悟るという、一見ポジティブな方向にまとまっているけれども、そもそもの問題は全く解決してないという締めも、彼女のキャラにふさわしいものとなっていたように思いましたよ。