マクロスFRONTIER 第10話「レジェンド・オブ・ゼロ」

マクロスシリーズの中のひとつであるマクロスゼロを題材にした映画を撮影するという設定のもと、スターダムを昇っていくランカや、彼女とシェリルとアルトの複雑化していく三角関係が描かれる話。伝記を映画化したという設定やランカ兄のセリフからすると、Fとゼロの世界が繋がっていてランカがゼロの登場人物の血を引いていることも仄めかされて、物語の広がりが感じられるものとなっていましたよ。
ダブルヒロインからキスをされるアルトのモテモテぶりが羨ましかったりするわけですが、当の本人の態度がハッキリしないというか、そもそも好意をもたれていることがよく分かっていないというか。アルトにキスをしたあとのシェリルのリアクションが可愛すぎて悶絶しながらも、ランカの決心を促すために挑発したようにも見えて、その人の良さで最後には譲ってしまいそうなのがシェリル派としては気になるところですよ。
ランカがヒュドラに襲われるところは、背景動画を使った迫力のある場面となっていましたが、突然カメラが動きすぎてちょっと浮いてるような気がしなくもなかったり。主演の人の空気ぶりが哀れでした。
過去の作品を下敷きとして物語の核心に触れる情報を盛り込みつつ人間関係を掘り下げていくということで、大変よく出来たエピソードとなっておりました。