RD 潜脳調査室 第16話「透明な力」

ソウタとアンドロイドのバトルが大変見ごたえのあるものに。バトルの始まりから決着がつくまでを、単なる殴り合いに留まらない複雑な技の応酬で、時間をかけてたっぷりととって、密度の高い動きで見せてくれるのが素晴らしかったです。
話としてはソウタの視点から、人間と同じ形を持ちながら異なる存在であるアンドロイドへの感情が描かれるわけですが、彼の気持ちを明確にしないあたりがなかなか考えさせるものとなっていましたよ。ベッドの上でアンドロイドのモデルとなった人が語る、人間の方が勝手にアンドロイドの中に感情を見出しているという話や、バトルで敗れそうになったソウタに逆転を決めさせるホロンの呼びかけ、そして最後の組み手においてホロンに勝てないことを確認するソウタのつぶやきと、人間と人工的に作られた知能の関係を多面的に描くエピソードとなっておりました。