夏目友人帳 第9話「あやかし祓い」

夏目と同様に妖を見ることのできる人物、名取周一が登場。同じ世界に生きる夏目に近づいてくるわけですが、妖を憎み妖祓いを請け負っているということで、妖の力になろうとする夏目とは異なる価値観を持っていることから対立することになるという。
首に縄をかけられた妖の件を通して、お互いの立場を尊重しあえるようにはなるわけですが、かといって自分の立場を変えるというわけではなく、同じものを見ることができる人間同士でも同じ価値観を持つとは限らないという、なかなかに考えさせる話となっておりました。
体を動き回るヤモリの姿をしたアザや人当たりの良い物腰の裏に隠された妖への憎悪と、名取の複雑そうな人物造形が印象的。単発のゲストにするにはもったいない人物だと思うので、これからも登場してくれることに期待したいところ。