スレイヤーズREVOLUTION 第11話「Keep out しのびよる魔獣!」

自分の国が疫病で大変なことになっているときに、援助物資を送っただけであとはほったらかし、ということにデュクリスが怒るところまでは理解できるんだけれども、だからといって周辺諸国に魔獣を送り込んで報復するという行動がよく分からないというか単なる逆恨みなんじゃないのというか。まあ、孤独を訴えるための通り魔事件が起きる昨今の社会情勢を考えると、そういうキレた行動もある意味リアルなのかもしれませんが。
ポコタが彼を止める理由も、友達だからというのは分かるとしても、ポコタ自身も一緒に国が滅びていくのを見ていたはずなのに、彼自身がそれについてどう思っているのかがよく分からないので、あまりキャラが立っていない印象。アメリアに対して、正義を標榜する彼女の国もまた支援の手を差し伸べなかったという事実が突きつけられるのはシビアな展開で、単純な行動原理に従って動く人物ばかりのこの作品にしては一歩踏み込んだ描写となっていて、重要な意味を持って来そうな予感。
人で背負い込もうとするポコタを止めてリナたちが改めて協力を申し出るのはなかなか良い場面でしたが、魔獣が街を襲う場面に人影が全くないのが逆に不気味だったりして、何かに配慮した結果なのか制作体制の不備でそこまで作り込めなかったのかが気になりました