マクロスRONTIER 第23話「トゥルー・ビギン」

バジュラとの最終決戦前夜。
これまで逃げ続けていたアルトの決意がようやく固まるわけですが、ランカを守るためにSMSに入った彼が、人々を守るためにランカを倒すことになるというのはキビしい展開でしたよ。でも考えてみると彼女が人類の敵となるという情報をもたらすのが、裏でいろいろと動いていた三島だったりするわけで、この件に関してはもうひとひねりありそうな気も。
同時に明らかになるバジュラの生態については、種族全体で一つの思考を持つというのは良くある設定*1なんだけれども、それが細菌の働きによってもたらされるというのは興味深いところ。歌がバジュラに作用する理由や、その能力を先天的に持つランカ、病気によって後天的に獲得したシェリルといった設定を分かりやすく説明するものとなっておりました。
アルトの前ではしゃいだり甘えたりと久しぶりにシェリルの可愛らしさが見られるわけですが、彼女を待つ運命やアルトの真意をからすると切ないものがある場面。浮浪児だった頃のフラッシュバックの後に入る、夢だったというセリフがそれを強調する一方で、延命を拒否して歌うことを選ぶ姿にプロフェッショナルとしての意識が表れていてかっこよく、やっぱりこのギャップがたまらないなと。
歌についての設定が明らかとなり、主人公をはじめとする登場人物たちの決意が固まったところで迎えるバジュラとの最終決戦と三角関係の行方に期待。未だに明らかになってないグレイスの目的や彼女とランカの因縁についても気になりますよ。