夏目友人帳 第12話「五日印」

夏目が呪いを受けたりニャンコ先生が小さくなったりといろいろと大変な事になる話。
結局、以前登場した妖である三篠が、夏目に課した試練であることが分かるわけですが、夏目が妖から仕えるに値する人物として認められるのと同時に、居候先の叔母からしかられるという形で家族としてより深い絆が生まれるのが、興味深いところ。
子供の頃から妖が見えることで自分の居場所を見つけられなかった彼が、その存在を受け入れ、また相手からも受け入れられることで、人間の世界にも居場所が出来るという構造になっておりました。まず世界をありのままに受け入れることで、自分も受け入れてもらえるという比喩になっているように思いました。
レイコ大好きで男嫌いなヒノエがインパクトのある妖となっているわけですが、すれた態度を見せる一方でレイコの死に涙を流したりして情に厚い一面を見せるのが妙に人間的で、この先の活躍が楽しみな人物でしたよ。