ヒャッコ 第1話「虎子相まみえる」

物語の中心になると思われる4人が出会いつつ、ひたすら学校の中を迷い続ける話。
一話目から大きな事件が起こるわけでもなく、ダラダラした話を持ってくるというのは面白い試みで、弱気だったりツンツンだったり、一直線なバカだったり何を考えてるのかよく分からなかったりと4人のキャラクターがよく分かるようになっていましたよ。でもさすがに迷ってさまようだけで丸々一話使うのは苦しい感じで、見る側としては集中力を維持するのが辛いところもありました。まあ迷っているという状態が彼女たちのモラトリアムな立場を象徴しているような気もするところで、4人の成長をユルく描く物語になるのかなぁと思ったりもするわけですが。
監督は絵コンテ職人として評価の高い福田道生。シリーズの中でも良い出来だったエピソードのクレジットを見ると、この人のコンテに当たることがよくあったりして、個人的にも注目している人なんですが、はじめて監督を務めるシリーズということで、どのような物を見せてくれるのか気になるところ。
本編はよく動いていましたが、ほとんど1話の使い回しで作られたOPが制作の遅れを予感させる不安要素だったりしましたよ。