機動戦士ガンダム00 セカンドシーズン 第1話「天使再臨」

ファーストシーズンの4年後、リボンズ率いるアロウズの元で統一が進む世界を舞台に、その独善的なやり方に対して再び立ち上がるガンダムマイスターソレスタルビーイングの面々といったところ。
刹那とティエリアの再会の場面が淡々と描かれたりして、あいかわらず華やかさのない作りではありますが、変わりゆく世界でそれぞれの道を行く人物たちの描写は、再びはじまった物語の中で、彼らがどのように動いていくのか期待させてくれるものとなっておりました。
圧倒的な性能を誇っていたガンダムが、手負いの状態とはいえ量産機に追い込まれるのは時間の流れを感じさせる描写。絶体絶命という状況で助けが来るのはお約束なわけですが、助ける方も助けられる方も感情を表に出さない人物なので、4年越しの再会のわりにはあまり盛り上がらないあたりはあいかわらず。
前期では一般人代表みたいな感じだったサジとルイスも戦闘に直接関わることになりそうで、CB側に保護されたサジにアロウズの軍人となったルイスと敵対する組織に属することになる二人が、どのようなドラマを見せてくれるのか気になるところ。まともなセリフがなく精神的にキてる感じで、ほとんど別人といった様子のルイスが痛々しかったですよ。
一緒に暮らしていることや、何かを申し出ている大佐とそれを対する返答に迷うソーマには、まさかの年の差婚なのかと期待しつつもまあ実際は養子縁組あたりなんだろうなと。大佐の息子が現れたりして、ここら辺の人間関係も興味深いところ。
4年後が舞台ということで、登場人物たちの頭身が高く目が小さめのデザインになって全体的に大人びた雰囲気になった印象。モビルスーツの発進シークエンスをはじめとして、宇宙服を脱ぐ人々やコロニーでのポッドを使った作業といった細かいところまで丁寧な描写されているあたりは、リアリティに対するこだわりが感じられるものでした。