喰霊-零- 第8話「復讐行方」

黄泉の転落のはじまり。
養父を失い、彼の望んでいた家督を継ぐこともできず、さらに託された刀も奪われてと、黄泉にとっては辛い展開。
真相を知った彼女が復讐を果たすことになるわけですが、相手が操られていたことを知ってもなお、ためらうことなく完遂するところに彼女の怒りの大きさが表れていましたよ。その感情の強さが、養子でありながら跡継ぎと目される彼女の力でもあり脆さでもあるのかなと。
黄泉自身も倒されることで、暗黒面に取り込まれることが確定した模様。残りの話数からすると意外に早い段階で来た気もするんだけれども、彼女が墜ちていく過程を残りの話数で時間をかけて描くことになるんでしょうか。
「私と同じ」という冒頭の神楽のモノローグは、自身が黄泉からしてもらったように黄泉に対して手を差し伸べようとする気持ちが感じられるところ。にもかかわらず、出来ることといえば見守りながら「大丈夫」という言葉を繰り返すのが精一杯なあたりは、墜ちていく黄泉を止められない彼女の弱さを予感させるものとなっておりました。
蝶の羽を見た黄泉のフラッシュバックが、4課の人の回想と同じ場面だったのも気になるところ。これが一話で全滅に追い込むことと、どう繋がって来るのかも気になりますよ。