かんなぎ 第7話「キューティー大ピンチ!激辛ひつまぶしの逆襲」(後篇)

天の岩戸ならぬ押入れにナギ様が籠もる話。ナギ本人がほとんど姿を見せず、登場人物たちがまるで襖と会話をしているかのような絵面がなかなかにシュールな味わいでしたよ。
中断した会話の合間にはいる鳥の鳴き声やバイクの音といった環境音で、何とも言えない微妙な間を醸し出してつつ、うまいん棒の袋を開ける音をはじめとして、姿を見せない彼女の行動を音で想像させるのも面白いところ。音による演出が凝っていた印象。
散々引っ張った末に明かされる、押入れに籠もることになった顛末には脱力しましたが、ただ籠もっているだけなのに、レギュラーの登場人物たちが集まってくるあたりは、ナギの人徳というか、放ってはおけない何かを感じさせるといったところでしょうか。
BDはともかくβを使う高校生というのはどうなんだろうと。動きのない映像の中に、ゴキブリ視点のカメラワークで動きを持たせつつ、ローアングルのきわどい場面を入れてくるのはいい仕事でした。