ヒャッコ 第10話「虎に翼」

虎子といつもいがみ合っている風茉莉冬馬の当番回
彼女の側からその理由が描かれるわけですが、要するに一人でいるのが好きな冬馬と、他人のテリトリーにずけずけと入ってくる虎子とでは馬が合わないといったところ。入学前の学校見学では、虎子に対して良い印象をもった様子だったけれども、近すぎても逆にダメで、反発しあってるくらいがお互いにとってちょうどいい距離なのかなと。
龍姫から同類と見なされる一方で、本人は「ごきげんよう」に引いているという構図が面白く。無理のあるタメ口を歩巳に使われたり雀の瞳に魅入られたりと、虎子だけでなく周囲の人物たちも含めて人間関係が構築されていくのが良かったですよ。学校見学の時に屋上にと、二人が出会う場面で風が吹いているのが印象的。
先生の携帯を壊すという虎子のアホさ加減を印象づけるエピソードが、バイの委員長をはじめとするクラスメイトたちの弁当の話と繋がるのは意外なオチ。先生がテレるのも無理もないなぁと思いつつ、その真相は虎子が彼を弄んでいるようでもあり、意識せずに男を振り回す悪女にも思えてみたり。