純情ロマンチカ2 第11話「其の罪を憎んで其の人を憎まず」

温泉に入りつつ、ウサミ父が美咲を邪魔者扱いする理由が明らかになる話。
その理由は結局、壊れやすいウサミの心を心配する親心から来ているということで、ウサミと美咲の仲が深くなりすぎないよう警戒しての行動だったことが分かるという。疎遠とはいえ息子の心配をするのは親としての当然の感情だと思いますが、その息子が大切にしている存在が男である点を軽くスルーして話が進むのには、やっぱり凄い世界だなぁと思いましたよ。まあ、そのジャンルを受け取る対象とされていない人間が、ジャンル的なお約束に突っ込みを入れるのも野暮なわけですが。
ウサミ父から、ウサミに相応しくないと告げられた美咲が、悩みつつもウサミの愛を受け入れるといったところですが、彼自身はそれだけではいけないと考えていることが示されているので、最終回ではそこら辺の折り合いをどうつけるのかが描かれるんでしょうか。
前回を見たときに、男同士で関係を持つという事について、作品内で掘り下げていくのかと思ったのは早とちりだった模様。美咲に好意を持ったりして珍しく異性として物語に関わってきた薫子の出番がほとんどなかったのも残念で、最終回では何らかのアクションが欲しいですよ。
ウサミ父が、穏やかな物腰の裏でそれとなく心理的な攻撃を加えてくるのが印象的で、本心の読めない得体のしれない人物として描写されておりました。