かんなぎ 第11話「でも、あやふや」

最終回前*1で、まとめに入る展開。なぎのアイデンティティに本人や仁が掘り下げる話ということで、自称神様でありながらやることと言ったらケガレを祓うことくらいで、それも何のためによく分からないという、彼女の怪しさや存在理由のあやふやさが浮き彫りになっておりました。
仁がなぎに対して疑問を抱いていることは再三にわたり描かれていたわけで、こういう展開になることは予定通りなんだろうけれども、これといった事件もなく、なぎ自分探しをはじめるのはちょっと唐突で戸惑ってしまったり。一応、仁の転落というキッカケがあるわけですが、これまでの日常の延長線上で特に深刻な状況でもないわけで。
なぎの精神世界を見せるあたりは、これまで何を考えているのかよく分からなかった彼女の内面がまくし立てるように明らかになるということで、退屈になりがちな自問自答を、そうならないように見せる工夫が感じられる場面。ところどころに挿入されるテレビの砂嵐を思わせる画面が印象的でした。

*1:12月中に終わると思い込んでたんだけど、全13話だったのね。