アキカン! 第6話「カン動!人とアキカンと」

カケルの負傷を受けて突然のシリアス展開を迎えるわけですが、カケル本人が身体を張ってそれを収めることで最終回のような盛り上がりを見せてくれましたよ。
アキカンの出現によって壊れそうになったカケルとなじみの関係やそれぞれのアキカンとの別離の危機を、メロンとエールのバトルという形で具体化し、カケルがそれを止めることで危機を回避するということで見事にまとまっていましたよ。
メロンとエールのバトルは技の名前のせいか脱力感が漂っていましたが、攻撃を外すことが罠だったりするあたりは、バトルを見せることもちゃんと考えられていた模様。メロンの攻撃をカケルがバットで打ち返すという結末には驚かされながらも、彼が直接介入することがその言葉に説得力を与えているように思いました。この作品らしいおバカさを生かしつつ勢いのあるクライマックスとなっておりました。その後のアオカン発言で余韻が台無しなのもらしいところかなと。
友人たちのサポートが入るのはお約束だったりするけれども、東風が本当に魔女だったことが明かされるのは驚愕。昇格してやっと引き立て役扱いな五郎も面白いところで、ひねりを加えてそれぞれのキャラを立てているのには感心。五郎の衣装がスゴイことになっていて、彼の行動に犬の鳴き声をかぶせるのが細かい仕事でした。
安定しない作画はあいかわらずなものの、それを逆手にとるかのように下品でくだらないネタで笑いをとりつつ、盛り上げるところは盛り上げて、話をキチンとまとめてくれる作りは満足感を与えてくれましたよ。
メロンが好きかという、なじみの問いかけに対して、どちらも仲間とカケルが答えるあたりは、問題をはぐらかしているようにも思えるわけですが、物語の折り返し地点で結論を出すわけにもいかないわけで、この件については今後の展開に期待。