CLANNAD AFTER STORY 第19話「家路」

汐との新しい生活のはじまりと父親との和解。
5年間放置していた娘と、一緒に旅行をして反省しただけでよりを戻すのは、えらく都合がいいような気もするわけですが、まあここら辺は、主人公である朋也が周囲の善意や娘の純粋さによって救われるというイノセントな話なので、突っ込むだけ野暮なのかなと。
渚の死によって既に対価を支払っていると考えれば、本人に責のない理不尽な不幸を与えられた主人公が、それに見合った救済を得ているようにも思えるところ。
父親との件も、幼少時の思い出があるからといって、そんな簡単に許せるのだろうかと思ったりもするんだけれども、それができるのが親になるということなのかも知れず。渚の死によって遠回りをしたわけですが、娘を得るのと同時に親としての心を知り、父親との和解を果たすまでを一気に見せるあたりは、地味な話をやっているようでいて、劇的な作りでしたよ。実家に戻ってボロボロになった父親を改めて見据え、一緒に風呂に入ってから見送るあたりは劇伴のおかげもあってなかなかに感動的。
生身の風子がこれといった前触れもなく復活していたのは驚きで、一期で思わせぶりに何度も顔出ししていたのはなんだったんだろうとか思ったり。突然復活したように見えて、実は伏線だったりするんですかね。