続 夏目友人帳 第9話「桜並木の彼」

夏目が妖怪によって描かれた絵を手に入れる話。
元々のの持ち主である妖怪が現れることで、彼女とその絵に描かれた人物との思い出が明らかになるわけですが、妖力を帯びた絵によって夏目の力が吸い取られて命に関わる事態を迎えることに。絵の処分を先に延ばして夏目がギリギリまで粘ることについては彼自身のセリフにあったように、妖怪が拒絶を恐れ、大切な人に本当のことを言えないことと、彼自身の境遇を重ね合わせていたわけですが、夏目の苦しむ姿がそのまま彼の精神的な葛藤を反映しているようにも思いましたよ。
天井から手が伸びてきて花をばらまいていくというのは、なかなかにインパクトのある映像。思い出の中や描き足された桜の花も大変美しく、花が印象的に使われたエピソードでした。