続 夏目友人帳 第11話「呪術師の会」

これまでの話では、夏目が自分の力を受け入れて人や妖と関わるようになっていく過程が描かれてきたわけですが、今回はより積極的に、自分の能力を使って人と妖の力になることを決意する様子が描かれていましたよ。
その中で同じ力を持つ人間と出会うということで、同じ気持ちを共有することを彼が期待するわけだけれども、その結果は妖怪を道具としか見ていない人物の存在を知ることになるというなものに。同じものを見ているからといって、考え方まで同じになるわけではないのは皮肉な展開。と同時に妖怪だけではなく、人間からも友人帳が狙われる可能性が示唆されて、彼の進もうとする道の困難さを予感させつつ、物語に深みを与えていましたよ。
いろいろとぶっつけ本番で成功するのはちょっと出来すぎですが、顔だけの妖怪の封印を通して、夏目の持つ力がかなり強いことが印象づけられているあたりも、妖怪を封印したり祓ったりする展開への前振りになっていそうな気がしましたよ。