宇宙をかける少女 第11話「鏡信者たち」

四女のナミがネルヴァル側に取り込まれる急展開。
引きこもった原因がブログの炎上というのは、ずいぶんとスケールの小さいわけですが、ケイタイが怪物に変身して彼女を脅かす場面は、追い込まれた精神状態を視覚的に分かりやすく見せるものとなっていましたよ。あそこで救いの手を差し伸べられたらそれに頼ってしまうのも無理もないところだけれども、事務所の後輩と出会う場面からの出来すぎた展開は、もう一人の宇宙をかける少女である彼女を籠絡するために仕組まれていたような気もするところ。
友人となったハコが連れ戻されたことで、秋葉が物語に積極的に関わるように。鏡泥棒とネルヴァルの関係が示唆されたことで、それを解決するために動くわけだけれども、シリーズ開始当初、特にこれといった理由もないのに、レオパルドのパーツを盗んでいた彼女が関わるのはどうなんだろうかと。まあメインの脚本家が変わった時点で、仕切り直された別物と考えるべきなのかもしれませんが。
生徒会のメガネっ子の行動が個人的な裏切りだったことに意外性を感じつつ、他の生徒会メンバーが事態を把握してないあたり、その存在理由がさらに希薄になりそうな予感がしてみたり。ブレインコロニーのパートナーが必要な理由や、ネルヴァル側の思想や目的とするところといった重要な設定も説明されて、物語が大きく動く話となっておりました。