CLANNAD AFTER STORY 番外編「一年前の出来事」

サブタイトル通り本編がはじまる一年前の出来事を描く番外編ということで、朋也と杏の出会いや、新しいクラスに馴染めなくて苦労する渚の姿が並行して描かれる話。
朋也と渚が思わぬところでニアミスしたり、朋也と春原が仕掛けたイタズラが意外な形で渚の友達作りに絡んできたりと、直接的なつながりはないものの後の二人の関係を予感させるものとなっていて、前日譚ならではの面白さがありました。
いかにもな学園コメディといった作りで、就職や子育て経て最後には難解な復活劇となった本編の後に見ると、ここからずいぶんと遠くまで来たんだなぁと妙な感慨を抱いてしまいましたよ。
役に立たないアドバイスをする時の秋生の一人芝居がバカバカしく、ちょっと重めな渚の話に華を添えていた印象。頭に落ちるといえばお約束のタライなわけですが、落ちる瞬間をスローモーションで見せるのに加えてカットを切り替えて繰り返す大げさな演出に笑わせてもらいました。