みなみけ おかえり 第13話「一緒だからね」

最終回ということで三姉妹の絆を描くエピソードを中心とした構成。
一本目は、距離が近いが故に様子をうかがっていたら、相手も同じ心配をしていたりして、みんながお互いを気に掛けている様子が微笑ましく。
二本目は悪夢におびえて夏奈に甘えるという千秋の子供っぽい面が描かれるわけですが、それが夏奈にも伝染して今度は彼女が春香に甘えることになるという。くっついたり抱きついたりするスキンシップの様子が丁寧に描かれていて、見ていてなんだか人肌が恋しくなってみたり。夢とはいえトイレで行方不明になるのには笑ってしまいましたが。
三本目は、夏奈が家出をしたと思い込んだ春香と千秋が大騒ぎをする話。原因となる夏奈の書き置きの種明かしがけっこう強引だったけれども、めずらしく狼狽する春香の様子が面白く、なんだかんだでやっぱり気に掛けているんだなと。
三姉妹のいい話で締めたかのように思わせておいて、最後にオチを持って行くあたり保坂はやっぱりおいしいキャラクターでしたよ。
 
・まとめ
三姉妹の日常をユルく描くみなみけシリーズこれで三作目。独自の要素を取り入れた二作目の評判が良くなかったせいか、絵柄から話の中身まで原作に沿って作られていたわけですが、下手な味付けをするよりは、そのままの方が面白いこと再確認しましたよ。まあこの作品に限ったことではないんですが。
一回の放送で、原作のいくつかのエピソードを使うわけだけれども、その並べ方は工夫の感じられるところで、話の傾向が似通っていたり、ある話を先に見ておくことで別の話の面白みが増すような作りになっておりました。
贅沢を言えば、ユルい雰囲気とその中にさりげなく仕込まれるフェチ成分が足りなかったような気もするところですが十分楽しめましたよ。特に最終回はほのぼのとおかしい良いお話で、シリーズ全部を通しても特に印象に残る出来映えでした。
原作もまだ続いているわけだし、時期が来たらまた三姉妹の姿をアニメで見たいところ。ヒトミのように一度登場しただけの人物が動いてるところももっと見てみたいなと。